寧楽(ねいらく)美術館(依水園内)企画展に関するお知らせ

2011年 8月 5日
財団法人 寧楽美術館


・企画展名:「お茶を楽しむ」
  ―佐伯肩衝(茶入)(さえきかたつき(ちゃいれ))等の茶道具の名品を展示―

・展示期間:平成23年8月11日(木)〜 平成23年12月 4日(土)

・見どころ:
 日本に茶道の文化が生まれてから現在に至るまで、その楽しみ方も時代と共に変化して います。茶道の流れと茶道具の時代変化に触れた展示です。

 No.27 佐伯肩衝(さえきかたつき) 南宋時代
        茶席での呼び名:
             大名物(おおめいぶつ)
             漢作唐物茶入(かんさく からもの ちゃいれ)佐伯肩衝

さえきかたつき

 唐物茶入の中でも特に上作のものを漢作唐物と呼んでいる。この茶入れも薄作りで均整のとれた肩衝形をなし、釉薬は褐色の地釉に黒釉が一筋なだれ見事に置形をなす。伝来は、もと足利義輝(あしかがよしてる)所持で、大友宗麟(おおともそうりん)に伝わり、一旦外に出るが宗麟の家臣佐伯惟定(さえきこれさだ)が再び入手。これにより佐伯肩衝の銘が付く。茶入はその後、徳川家康の所持となり、藤堂高虎(とうどうたかとら)に下賜(かし)され、その子高次(たかつぐ)が再び幕府に献上。さらに本荘家、田村家を経て当館に伝わる。

 No.1 砧青磁袴腰香炉(きぬたせいじ はかまごし こうろ) 南宋時代 龍泉窯

きぬたせいじ はかまごし こうろ

  出雲松江藩第七代藩主の松平不昧公(まつだいらふまいこう)が所持していたと伝えらる香炉。砧青磁の色と曲線主体のなかにシャープさを感じさせる造形美をご鑑賞ください。
 *松平治郷(まつだいらはるさと)は、出雲松江藩第七代藩主で、江戸時代の代表的茶人の一人で、号は不昧(ふまい)。若い頃から茶道に堪能で、のちに不昧流という一派を打ち立てる。茶道具の鑑識にも優れ、多くの名物道具を所持した。これらの銘品、銘菓などは「不昧公御好み」として現在にも伝えられている。

 No.13 薩摩焼猩々香炉(さつまやき しょうじょうこうろ) 江戸時代

さつまやき しょうじょうこうろ

  豊臣秀吉の二度の朝鮮出征(慶長の役)の帰国の際に多くの朝鮮人技術者が連行された。薩摩の勇将島津義弘 (しまずよしひろ)によって薩摩に連行された陶工たちは、薩摩の山野に陶器の原料を求め、やがて薩摩の国名を冠した美しい焼物「薩摩焼」を造り出した。白薩摩と呼ばれる焼物は猪苗代川窯で焼かれていた藩主向けの御用窯で、金、赤、緑、紫、黄など華美な絵付けを行った豪華絢爛な色絵錦手が主である。この香炉は、焼酎を手酌で飲む猩々が、鮮やかな色彩と、表情豊かな技巧で表現されている。
* 猩々とは、人語を解し、赤い顔をした人間のごとき容姿で、酒を好むとされている、中国に由来する伝説上の動物である。

・ 問い合わせ先:
 財団法人 寧楽美術館(奈良市水門町74 依水園内)
 営業時間 午前9:30 〜 午後4:30(入館は4:00まで)
  (休館日 火曜日) 但し、10月・11月は庭園とともに開館
 入館料  大人 650円 中高生 400円 小人 250円(庭園入園料を含む)
 連絡先  0742−25−0781
 依水園のホームページ:http://www.isuien.or.jp 

特別講演:
  
「茶の湯の茶入―佐伯肩衝を中心にー」
    平成23年10月8日(土)午後1時30分より(約90分)
    講師  小田 達也(茶道研究家)
    料金  1500円(入場料含む)
    定員  先着 50名
    申込  電話にて受付 (必要事項:氏名、住所、連絡先、年齢)
      *のち程、聴講券を郵送

 ・今後の予定:
      平成23年11月1日(火)より 11月14日(月)まで
        特別展示
          重要文化財 田能村竹田『亦復一楽帖「雲無心図」第一図』
          毛利家伝来「黄金茶碗」

      平成23年12月5日より平成24年3月末まで
        
美術館建屋改修のために休館予定

                         以上


          

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